中堅紳士服専門店のタカキューはアルバイト従業員を対象にして一斉研修を導入し、新規スタッフの指導は関東や関西など地区別に従業員を集めて、接客やクレーム対応などを教え込み、接客を強化すると共に離職を防ぐとしている。
今までは店長の裁量にゆだねられていたが、一体感などから勤労意欲を高めて顧客対応の底上げを図るとしている。
地域一斉研修で従業員を囲い込み、スキルの底上げへ。
主力の紳士服専門店「タカキュー」などで全約280店で働くアルバイトを対象として地域一斉研修を行う。
正社員や契約社員を含めた全従業員の半数にあたる1千人規模で実施するとしており、関東を皮切りに、北海道や四国、関西や九州といった地域で年数回実施する。
遠方からの参加者についても配慮して日帰りできるようにしており、1回当たり6~8時間の研修を行う。
初回は勤続期間が半年未満を対象とし、今後は1年以上なども加えて研修内容を変えていく。
研修にかかる費用等は会社が負担するとしている。
具体的な研修内容は現在詰めている最中だが、顧客に声がけするタイミングやクレーム対応、業務の効率化などを指導するほか、アパレル関連の最新情報についても提供する予定だ。
今までは店長がアルバイトの指導に当たっていたが、店舗ごとにばらつきがあることが多く、本社で指導マニュアルを用意しても全てのアルバイトに細かく指導が行き届かなかった。
基礎的な能力の底上げのために今回、地域ごとに研修を取り入れた。
今後、さらなる接客能力の向上を図る。
【「日経MJ」より一部抜粋。】