五・七・五・七・七の音で詠まれる短歌は、日本人にとって耳馴染みのいい詩の形態であり、標語などで目にする機会も多いでしょう。短歌に関する公募を少し見てみましょう。
第30回 国民文化祭・かごしま2015 全国まごころ短歌大会
募集期間:~2015年6月30日(消印有効)
鹿児島県で開催される国民文化祭のイベントの一つとして開催される短歌大会の実施のため、全国的に広く短歌を募集するものです。サブテーマは「薩摩の地に、響け まごころの歌!」大学生以上を含む一般の部と高校生以下の部に分かれており、それぞれ入賞者には記念品の贈呈が予定されています。応募に当たっては、一般の部の投稿者(海外からの投稿者、身体障害者は除く)は1000円の応募料が必要である店に注意しましょう。国民文化祭は「文化の国体」とも呼ばれる一大イベントです。楽しい短歌を詠んで、交流のきっかけとしてみませんか。
第61回 角川短歌賞
募集期間:~2015年5月31日(消印)
月間短歌誌である「短歌」を発行する角川学芸出版が公募する、新作短歌五十首から選ばれる新人賞です。短歌新人賞の中でも特に権威ある賞として、文芸分野で高い評価を得ています。募集されるのは五十首を1編とする短歌で、未発表オリジナルのものに限られます。入賞者には30万円の賞金ほか記念品が授与される予定となっています。角川短歌賞の過去入賞者は後に実力派として成長している歌人が多くいます。「サラダ記念日」で一世を風靡した俵万智などが代表格でしょう。貴方の短歌の才能を、ここで開花させてみましょう。
平成二十八年「歌会始の儀」の歌募集
募集期間:~2015年9月15日(消印)
新年の宮中行事である「歌会始の儀」で詠まれる短歌を募集する、宮内庁主催の公募です。お題は「人」となっており、短歌内に「人」の文字を使用する事が規定となっています。1人1点のみに限定されており、習字用の半紙を使用して毛筆の自書での応募となります。視覚障害者は点字可、海外在住者は規定に沿った大きさの紙であれば筆記具は自由となっています。入選作10点は「歌会始の儀」で披露される上、応募者は皇居で執り行われる歌会始の儀に招聘されるとあって、毎年応募が殺到しています。国民参加の文化行事として非常に大きな注目を浴びる歌会始。この機会に筆を取ってみてはいかがでしょうか。
短歌を含む和歌全般は古くから日本各地で親しまれてきました。過去の歴史に思いを馳せながら、美しい韻の詩を紡いでみましょう。