平均寿命が年々高くなり、出生率も低下が続いているのは日本だけのように思えるが、実は世界的にみてもこの傾向にあり、特に先進国においてはその傾向が顕著に出ているこれらが進むことで今後どうなっていくのだろうか。
高齢化が進むと政治や経済に大きな影響がでる!?
今、人口の高齢化が世界中で進行している。先進国においては、既に1998年には60歳以上の高齢者が子供の数を上回っており、2045年になると世界的に上回ることが予測されている。我が国、日本においては、男女共に平均寿命が延び続けており、2060年には男性は84.19歳、女性は90.93歳になると見込みがある。このような社会は、政治や経済にも大きな影響が出ると予測されており、早急な対策が必要だ。
具体的には、政治に対する影響としては、世代間の利害不一致に対する問題が挙げられる。高齢者が増えれば、高齢者に不利な政策は行われにくくなる。そうなると、若年層の負担が大きくなるばかりで、事態はさらに悪化してくことだろう。経済に関しては、少子化による労働力の低下や市場の減少により経済成長を低下させることになる。また、最も大きな問題とされているのが、社会保障問題である。高齢者が増えれば年金支給額や医療費が増えていく。そうなると、それらを負担するのは現役世代ということになる。しかし、肝心の現役世代が減少しているため、負担はより大きくなる。このような問題にどのように対処をすればよいのだろうか。国と国民が一体になって考えていく必要がある。
世界の平均寿命TOP3
順位 | 国名 | 年齢(歳) |
---|---|---|
1位 | 香港 | 83.48 |
2位 | 日本 | 83.10 |
3位 | イタリア | 82.94 |
平均寿命の延伸は世界的に見ても顕著である。平均寿命の長い国トップ3を見てみよう。日本においては2位に入っている。その他、この表にはないが、10位まで見ても平均寿命は80歳を超えており、差は大きくない。このように、人口の高齢化は世界的に深刻な問題となっており、高齢者の労働力率も高まってきている。