少子高齢化は加速を続けている。
介護職員の募集は各介護施設で頻繁に行われており、介護に関する資格を所有しているものは引く手数多な状態となっている。
しかし、求人をどれだけ出しても人手不足は解消されず、派遣会社に依頼をしている施設も多いようだ。
そうした介護職員が急務となるなか、別の角度から高齢者の支援をしようとする動きが目立っている。
高齢者支援ロボットは今後の介護業界に必須!?
玉川大学(東京都町田市)は、高齢者向けロボットの研究を加速させている。
トヨタ自動車と協力して、同社が開発中の家庭用ロボットを活用し、実際に高齢者施設内でロボットを動かす実証実験を今秋にも行うとしている。
高齢者を支援するロボに対する期待は大きいことから、研究は急務となっている。
トヨタが開発を進めている家庭用ロボ「HSR(ヒューマンサポートロボット)」は、同社から無償でHSRを借り受けて、稼動のためのソフトを改善する研究を進めるとしている。
今秋には相模原市にある特別養護老人ホーム内で、実証実験を行うとしており、音声などの支持でドアを開けるほか、床に落ちたものを拾うなど動きを確認するとしている。
「ペッパー」用の介護アプリも開発!?
人型ロボット「ペッパー」向けの介護アプリを、IT企業のグッドツリー(仙台市)が開発した。
介護事業所で高齢者とコミュニケーションをとるほか、介護士とスケジュールを確認して業務のミスや負担を減らすとしている。
アプリを起動すると、昔話や漢字クイズ、川柳などのメニューからペッパーとコミュニケーションをとることができる仕組みだ。
年内にはアプリの機能も追加するとしている。
介護用アプリは初期利用料5万円に加えて、月額1万円で売り出すとしている。
【「日経MJ」より一部抜粋。】