日本のお隣、中国は圧倒的な人口を誇っており、街は人はもちろん自動車で溢れかえっている。
もはや車は生活に必須だという人も居るくらいだ。
しかし、広東省広州市では異変が起こっているという。
ナンバープレートを高騰させ渋滞緩和!?
市政府は深刻な渋滞緩和を狙い、2012年から、競売と抽選の2つの方式で、ナンバープレートの白球に数量制限をしてきたが、そのうち、競売による落札価格が約3万5000元(約70万円)にまで釣りあがっており、市民の間で困惑が広がっていた。
市民の中には、1月に車を購入してすぐに競売で競り落として安心している人も居た。
今ではナンバープレートを競り落とせても約8万元(160万円)の人気車「カローラ」が税金や保険を含めると総額255万円ほどの高い車になってしまう。
そこで発給制度が始まった12年度以降は、広州では車は買わず、他の近隣店舗に出向いて車を買う人が続出していた。
もちろん、肝心の渋滞緩和はされることもなかったため、市政府は、ラッシュアワーに広州市以外のナンバーの車は、市内中心部には入らせない措置の検討を始めている。
それに慌てた市民が広州市のナンバープレートを求めた結果、価格が高騰しているという。
その他にも厳しい規則がある!?
広州市では昨年、渋滞緩和を理由に市内の注射料金を一挙に60%も引き上げていた。さらに、クラクションを鳴らすと100元の罰金を課すなどの決まりを設けた。
電動バイクの走行・販売の全面禁止も検討中ということだ。
市政府は様々な規制を消費者に強いているようだが、車大国であることから消費者利益とのバランスをとった方法が賢明だろう。
【「日本経済新聞」より一部抜粋。】