ゼンショーホールディングスがM&A再開へ。

スーパーマーケット

ゼンショーホールディングスは群馬県の中堅スーパー、フジタコーポレーション(群馬県太田市)を買収する。

フジタコーポレーションは後継者問題に直面しており、次の株主を探していたという。

 

負のイメージから回復のゼンショーが買収先候補へ。

フジマート葛生活(栃木県佐野市)ではもやし9円、牛肉コロッケ190円、豆腐19円など手ごろな値段の商品を並べており、地域の顧客からの支持を集めている。

店舗は「でりしゃす」や高級食材を扱う「マルシェ」などと含めて合計44店を運営しており、収益状況も健全で大手食品スーパーと遜色ない水準となっている。

手持ちの現金も潤沢で資金繰りに困っているわけではないが、後継者問題から手放すことにいたった。

ゼンショーは12年にマルヤ(埼玉県春日部市)を買収してスーパー事業に参入しており、その後にM&A(合併・買収)を繰り返すことで小売事業の規模を拡大してきたが、14年春ごろの「すき家」の過重労働問題から途絶えることになった。

約6割にあたる約1600店のすき家で深夜営業を休止し、建て直しに力を入れることになった。

もう一つは、異業種からの参入による不安がある。外食大手がスーパー運営を行った例はなく、マルヤを買収した当初から業界内ではお手並み拝見といった目で見られていたようだ。

マルヤは不採算店の閉店や自社ブランド商品の拡充で採算を改善して、16年3月期には1億円だが黒字化になった。

また、すき家のアルバイト採用数を増やして、労働環境を改善するなど深夜営業の休止店舗も9月末時点では132店舗になるなど減少した。

これによりゼンショーHDも譲渡候補の1つ目とされるようになり、再びM&Aを再開することになったようだ。

【「日経MJ」より一部抜粋】


関連記事

研修プログラム体系化し「社内大学」設立で社員教育!!

外食業界において課題となっているのは慢性的な人手不足だ。 少子高齢化により若い人材が不足しており、会社によってはシニア人材を取り入れる動きも目立っている。 そうした中、社員教育に注力して離職を防ぎつつ、有力な人材を育成す […]

詳細を見る

財布を見るだけで認知症か判断ができる!?お金と認知症の関係とは。

介護施設や自宅でもそうですが、少子高齢化の現代において認知症というのは人事ではない状態となりつつあります。 程度にもよりますが、認知症が進むことで記憶力が低下し、不穏になりやすくなります。 そうならないためにも普段から認 […]

詳細を見る

自治体がシニアの就業・起業を支援!!シニアの社会参加を促す。

パソコン操作をしているシニア男性

少子高齢化が嘆かれているが、それを逆手にとった活動が全国の自治体で行われている。 人生経験豊富なシニアの活躍推進をすべく、シニアの社会進出を促す取り組みが実施されており、人手不足の緩和に期待がかかっている。 シニア人材活 […]

詳細を見る