認知症の高齢者の徘徊などが社会問題となっている。
少子高齢化の影響により日本においては特に認知症予防への対策が急務となっているような状態だ。
認知症を未然に防ぐためには適度な運動が効果的とされていたが、運動以上に効果的とされているのが料理だという。
認知症予防に料理が効果的な理由って?
米コロンビア大学医療センターのスタンフォード・チフリ氏らは、中・高年層が車の運転をやめると気分の落ち込みや意欲の低下などから「鬱」になる危険性が2倍に高まったと報告していました。
実はそれだけでなく、長期療養施設への入所リスクが5倍近くに上昇したほか同時に死亡リスクも上昇したという結果が出ていると語るのは、順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏だ。
車の運転には視覚を使い、手でハンドルを握り、足でアクセルとブレーキを踏むといったことを同時にするため、認知症予防に効果があるデュアル・タスク(2つの課題を同時にこなす)として注目されていました。
また、いつもと違う場所に車で行くことも脳を刺激する形となるため、運転をやめてしまうことで「鬱」が倍増すると考えられます。
しかし、運転をするとどうしても事故をおこすリスクが高まります。
そこで小林氏が提案する認知症リスク回避方法が「料理」だという。
暮らしの中で自然にできるほか、人の脳内でも複雑な情報処理を行う「前頭前野」は「料理」をすることで活性化されることがわかっているほか、料理をするまえにメニューを決めて、料理にあった調理の味付けや盛り付け方の工夫などを行うことに苦慮するためデュアル・タスクが連続しています。
そのため認知症予防にもつながるため、気軽にできる料理は効果的だとされています。
認知症の未然の予防に料理を始めてみるのも良いでしょう。
【「ライブドアニュース」より一部抜粋。】