「ニューヨーカー」ブランドで知られているダイドーリミテッドが婦人向けの新ブランドを立上げ、路面店を開く。
女性向けのオーダーメードスーツは従来、紳士向けから派生が多く、百貨店にも今まで専門の売場がなかったが、新ブランドでは婦人服売場で個別のニーズに応えながら既製品と一緒に売り込むという。
既製品も購入可能!!オーダーメイドスーツを女性にも。
ダイドーは紳士向けオーダーメイドの「ミリオンクラブ」の婦人向け派生業態「ミリオンクラブ/クラス」を切り離して、「アトラエル」とブランド名を変更し、都内で路面店を展開する。
昨年からミリオンクラブ・クラスを展開している阪急うめだ本店(大阪市)や伊勢丹新宿店(東京・新宿)の店舗では順次ブランド名を切り替えていく方針だ。
アトラエルでは、男性のように裏地など細部までこだわることは少なく、自分を綺麗にみせるためにオーダーメイドを選ぶということから、既製服を購入する感覚で体に合ったスーツを作れる店として打ち出すという。
サイズ展開は一般的な規格よりも細かく設定しており、各サイズに対して、ヒップやバストの寸法を変えた3パターンをそなえるとしている。
中心価格はジャケットで税別5万7000円、スカートで同2万5000円となっている。
既製品のオーダーでも1枚ずつ発注してライン投入する仕組みを取り入れている。
既製服のデザインには外部のデザイナーを起用しており、ブラウスや雑貨などをそろえてセレクトショップのような店の演出も行うとしている。
今まで手薄だった女性向けスーツの展開を、アパレルメーカーやオーダースーツ専門店が参入するなど、今後はより競争が激化していくことが考えられる。
【「日経MJ」より一部抜粋。】
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