時給引き上げで離職防止が広がる飲食業界。

時給引き上げで離職防止が広がる飲食業界。

少子高齢化により、飲食業界を中心に慢性的な人手不足が続いていている。

その一方で、現在パートやアルバイトを行っている従業員に時給について聞いたところ「高くなった」という回答が84.6%に達していたようだ。

 

離職防止対策に時給アップを行う飲食店続々!?

飲食店業界がパート・アルバイトの時給の引き上げを積極的に行っているようだ。

時給を引き上げた企業のうち「3%未満」が最も多く50.0%となっていた。

時給上昇の流れは止まらず、最大手のゼンショーホールディングスは、グループで働く約10万人のパート・アルバイトの時給を平均2%引き上げたという。

その背景にあるのは、やはり少子高齢化による、主に若者の人材不足が原因だ。

ゼンショーが2年連続で一律引き上げを実施したことで同業他社も時給を引き上げざるを得なくなりつつあり、人材確保については全体的に確保しにくくなっているようだ。

時給引き上げ以外にも各社は求人雑誌や求人サイトへの掲載料を増やすなど募集費用の増額も行っている企業が多く、こうした求人誌への費用も3年間上昇を続けているようだ。

このほか、フランチャイズチェーン(FC)オーナー任せだったアルバイトの採用活動を本部が採用専用サイトを設けて24時間いつでも求人に申し込めるようにして機会損失を具せ具など積極的に関わるようになることが多くなっているようだ。

外食産業の間では求人確保に関する危機感が広まっており、対策が急務となっている。

 

【「日経MJ」より一部抜粋。】

【関連リンク】

ゼンショーホールディングス ZENSHO


関連記事

牛カツ専門店、4年で100店に拡大へ。

牛カツ

肉料理チェーン店を運営するゴリップ(京都市)は2020年7月期まで牛カツ専門店「京都勝牛」を100店と現在の4倍に増やす計画だ。 立地などで店舗を3タイプに分けて、フランチャイズチェーン(FC)の加盟店の募集を本格的に開 […]

詳細を見る

放課後等デイサービス増加!!しかし、サービスの質にばらつきも。

障害のある子どもに放課後を過ごす場を提供する「放課後等デイサービス」が全国で広がっており、事業所数は制度導入の2012年度から2倍以上の約5800箇所となっている。 生活能力を高める訓練に力を入れている施設がある一方、新 […]

詳細を見る

学童保育の利用者増が止まらない!?

学童保育とは、小学生を放課後に校内施設で預かるというものだが、その利用が増え続けており、施設も整備が追いつかない状態が続いているそうだ。   学童保育増加の背景に「子ども・子育て支援新制度」も。 共働きやひとり […]

詳細を見る