食品メーカーが朝のスープ需要の開拓に注力している。
単身世帯や共働き世帯の増加で朝食の準備に力を入れている。
最近、単身世帯や共働き世帯の増加により朝食の準備に時間をかけられない傾向が強まっている。
そうした中、餃子などの具を加えることで食べ応えを出して、スープ一食ですませる工夫を行っている。
現代社会に合わせて食品メーカーが食べ応えのあるスープを提案。
味の素冷凍食品は秋冬の新商品として「Soup(スープ)餃子」シリーズを発売した。
餃子を具に入れて食べ応えを向上させており、スープだけで満腹感が得られるようにした。
水を注いで電子レンジで温めるだけですぐに食べることができる。
働く女性の購入も見込んでおり、新商品の「生姜スープと鶏と野菜の餃子」と「鶏だしスープとふんわり海老餃子」2種を取り揃えている。
キッコーマン食品は同社で初となる個包装タイプの鍋つゆ「Plus鍋」シリーズで、朝に飲むスープとしてのレシピの提案を行っており、1人前の濃縮鍋つゆが1袋ごとに分けられ、野菜と水を加えて加熱するだけで好みのスープが簡単に作られるようになっている。
永田園も同様にチルド(冷蔵)対応のスープ「たまねぎをたっぷり食べるスープ」を投入した。
スープ一食で食事を済ますことができるのが特徴で、こちらは袋のまま電子レンジで温めることができるようになっている。
水など加える手間もかからないため、忙しい朝に使える商品として売り込む。
食品各社はこのように、こぞってスープ商品を打ち出しており、朝の需要を取り込むとしている。
【「日経MJ」より一部抜粋。】