少子高齢化により人手不足が嘆かれている昨今において、都市部から地方へ移住して働く、いわゆるUターンやIターンの人材が注目を集めているようだ。
転職者の7割は仕事に満足感を覚えているようだ。
就労意識の高い、U・Iターンの人材が活躍している!?
リクルートワークス(東京・千代田)がUIターンの転職者を調べたところ、約7割が転職前より仕事に充実感を感じているそうで、移住をしたことがない人より貢献度や新規事業などへの意欲も高く地域活性化のカギになるとして注目されている。
調査は昨年12月に30~49歳の男性会社員を対象に実施しており、東京から地方へ移住した転職者558人と、北海道や宮城、福岡の両県内だけで住んでいる「地元定住人材」1039人から就業状況や就労意識について回答を得たもので、結果には「勤め先の業績に貢献できている」として回答した割合はUターン人材で58.5%、Iターン人材で57.5%となっており、定住人材より5~8ポイント高かった。
UIターン人材が仕事満足度がいつ頃上向いたのかを調査した結果では、「移住前」「適応期」「活躍期」の3段階で確認したところ、4割近くは移住前から順調にモチベーションを上げており、中には適応期で一旦壁に当たってモチベーションを下げた後に職場に慣れた「活躍期」で持ち直したといったケースもあった。
UIターン人材は移住後の目的意識を持っていることが多く、業績に貢献できたと答えることが多かった一方で、目的意識のなかった人は業績貢献できなかったと答える割合が高かった。
こうした転職者を受け入れる会社側も、即戦力であったとしても業務を任せきりにしないといったことも重要としている。
【「日経MJ」より一部抜粋。】