夏になるとベタつくような暑さにみまわれる日が続きます。むしむしと体にまとわるような暑さが特徴ですが、どうしてこのようになるのでしょうか。これには太平洋高気圧が関係していたようです。
猛暑の原因。
太平洋高気圧は、正式には「北太平洋高気圧」といい、北太平洋東部に中心を持つ背の高い高気圧で、梅雨前線の位置や活動、台風の移動経路にも影響を与えるものとなっています。北太平洋高気圧は、朝鮮半島付近の高気圧とつながると、天気図上では日本付近を覆う等圧線の形が鯨の姿のように見えます。このときを「鯨の尾型」といい、猛暑がもたらされるようになります。
また、チベット高気圧と呼ばれる、夏になるとチベット高原を中心に発生する、背の高い高気圧があり、日本付近で北太平洋高気圧と重なると、安定した晴天が連日続き、記録的な猛暑となることがあります。日本の夏が蒸し暑くなる理由は、これらの高気圧により温かく湿った空気で覆われるのが原因です。
10日くらいの周期がある!?
北太平洋高気圧には10日ぐらいの周期で強弱を繰り返します。7月下旬頃に勢力が強くなると、梅雨前線を押し上げるために梅雨明けになります。これにより、7月末から8月上旬にかけて全国的に晴れる確率が高くなります。