小売各社が夏休みに向けて、子供の体験型イベントを強化している。
玉川高島屋S・C(東京・世田谷)では職業体験プログラムを開催し、体験ツアーやゴルフレッスンを企画する百貨店などもあり、新たな消費を誘う狙いがあるようだ。
イベント企画で百貨店に集客を!!新たな戦略で呼び戻す。
玉川高島屋S・Cに併設された「コミュニティクラブたまがわ」では、小中学生を対象とした体験講座が開催されており、全63教室ではショッピングセンターのインフォメーションガールやパン屋体験など5つの職業体験プログラムなど用意しており、実際の開店準備やエレベーター乗務や、ペットショップでの講座では子犬や子猫などとふれあいながら、世話の方法やシャンプーなどの技術を学ぶという。
小田急百貨店新宿店(東京・新宿)では親子を対象としたイベントを開催している。
かまぼこ作り体験ツアーでは鈴廣かまぼこ(神奈川県小田原市)と協力し、博物館の見学やかまぼこ作りができるほか、ゴルフレッスンを受けることができる。
東急百貨店本店(東京・渋谷)やそごう千葉店(千葉市)では店内放送やインフォメーションガールなど業務の体験が可能で、子供を誘客すると同時に親にも買い物をしてもらうような期待をしている。
百貨店は訪日客(インバウンド)需要の後退や衣料品の不振で苦戦が続いているほか、ファストファッションや専門店との競争が激しい。
そこで夏休みのイベントを通じることで子供を誘客し、将来の顧客作りにも繋げる考えだ。
【「日経MJ」より一部抜粋。】
【関連リンク】