少子高齢化が急速に進んでいる日本において課題は山積みだ。
その中の一つが高齢者は体力や身体的問題から遠くまで歩いて行くことが困難であるということだ。
たとえばスーパーへ買い物へ行く際も地域にもよるが家からスーパーまでの距離は大きな負担になる。
さらに買い物を終えた後、重い荷物を持って家まで帰るとなると計り知れない。
しかし、移動の際の足となる車の運転も難しい人の場合はタクシーを使うことになるだろうが、年金の少なさからタクシーを使うのも難しいというケースも多い。
そうした中、JTBは福岡市で高齢者向けタクシーの実験を行ったようだ。
タクシー利用で事故も未然に防ぐ!!高齢者向けタクシー実験!!
JTBが行った実験は、高齢者が一定額を支払えばタクシーを乗り放題にできるといったもので、福岡市で地元のタクシー会社を使って実施している。
タクシーを日常の移動手段として使ってもらうなど、高齢者ドライバーによる交通死亡事故は絶えず発生しているが、その事故を未然に防ぐことができることも考えられている。
このサービスの実験を行い、事業化への可能性を探るとしている。
実験は旅行商品の一種として企画しており、70歳以上で福岡市内の東、博多、中央区のいずれかに住んでいる人が参加できるようになっている。
参加者の負担額はどのようにして決まるの?
定額ということだが、一体どの程度の金額になるのだろうか。
金額についてはルートによって変動するとしており、参加者にはまず、スーパーやデパートなどの買い物店からかかりつけの病院などそれぞれ目的地を指定ししてもらう。
それにより負担額が決まるようになっており、2万8千円~6万8千円を払うことで1ヶ月間、指定した目的地と自宅の間をタクシーで乗り放題で移動することができるようになる。
参加者はコールセンターに配車を依頼し、発行された定期券を乗車の際にドライバーに提示してもらうことで利用できる仕組みとした。
今後、顧客のニーズやサービス内容、採算性などを検証し、来年度からのサービス本格開始に向け、動きを進めるとしている。
【「日経MJ」より一部抜粋。】