2020年に東京オリンピックを控え、日本には連日訪日外国人が増え続けている。
そんな中、少しでも多く訪日外国人に日本で消費してもらおうと様々なサービスを凝らして各業界では集客を得ている。
鉄道会社においても同じく、訪日客獲得競争が激しくなっているようだ。
南海と京阪は割引切符で集客!!
南海電気鉄道と京阪電気鉄道は訪日外国人観光客向けに割引切符を売り出している。
これは、南海電鉄の関西空港駅から大阪市営地下鉄を経由して京阪鉄道の中書島駅までの片道切符と、京都市周辺のフリー乗車券が付いたもので、価格は1500円としている。この割引切符は南海電車の海外サイトでのみ取り扱われる。
たとえば、関西空港駅から宇治駅で乗り降りした後、祇園四条駅に行った場合、通常運賃よりも320円安くなる計算だ。
対するはJR西日本!!
このサービスにより訪日外国人観光客の獲得を狙っている。
南海電鉄、京阪電鉄に対するのは競争相手は西日本旅客鉄道(JR西日本)だ。
格安航空会社(LCC)の増便により関空の利用者自体は増えているものの、関空に乗り入れているJR西日本は侮れない存在となっている。
京阪電気鉄道は大阪と京都の中心部を結んでいるにもかかわらず、十分に訪日客を取り込めていないことから、今回の割引切符によるサービスで存在感を高め、他鉄道会社との顧客獲得競争に勝負をかけるとしている。
今後、さらに競争が激化することが予想され、訪日客に向けたサービス拡充合戦が繰り広げられることだろう。
【「日経MJ」より一部抜粋。】