人材派遣というと、まず派遣社員は派遣会社に登録を行い、登録を行った派遣社員の働く時間や場所、自給、仕事内容などの希望に近い働き口を探し、提供するといったものだ。
しかし、派遣先までの移動が大変であったり、なかなか派遣社員として働きたいが小さい子供が居るので自宅を離れることができないといった問題を持っている人も居るだろう。
そうした問題を解決してくれるサービスが導入されるかもしれない。
在宅派遣で自宅での就労を。
パソナグループと日本マイクロソフトは、派遣社員が自宅で働ける「在宅派遣」の導入支援サービスを共同で始めるという。
両者が開発した労務管理支援ソフトと、日本マイクロソフトのクラウド型業務ソフトを連携させ、自宅での就労環境を整えるという。
5月中にもサービスを開始する方針で、いままで別々だった、労務管理などのシステム構築と就業規則作りの支援といった仕組みづくりを新サービスではまとめて提供できる。
この派遣社員が自宅で働く在宅派遣はほとんど前例がないとされ、地方や郊外に住む人材の活用にもつながる可能性があるとして注目が集まっている。
在宅派遣社員の状況確認はどのようにするのか。
会社に居る管理者と自宅に居る派遣社員とのやり取りは、日本マイクロソフトのクラウド型業務ソフト「オフィス365」と対話ソフト「スカイプ・フォー・ビジネス」を使用し、メール、音声・ビデオ対話、ビデオ会議、文書共有の機能を組み合わせる。
労務管理に関しては、こうしたソフトを組み合わせて、仕事中か休憩中かなど派遣社員の状況を記録する。また、労働時間の認定については、労働者の申請ベースであるが、パソコン画面を不定期に記録して勤務状態をチェックすることもできる。
日本人材派遣協会の派遣社員アンケートでは今後の働き方について、既婚女性の約47%が「当面は派遣」と回答していることから、在宅派遣サービスの需要は大きい。
【「日本経済新聞」より一部抜粋。】